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 寒河江市柴橋、綾南中学校近くの落裳(おとも)集落にあるのが、十五番の京集山若松寺です。
 この寺の発祥の逸話は次のとおり。

 昔、小野小町が京都から東北地方に来て、大沼の浮島(朝日町)を見物していると、突然天女の姿が現れ、紫の雲の間から羽衣をおとした。その羽衣の上には、十一面観音が立っていた。
 小町は不思議に思い、里の人々を説いてお堂を建てた。そして、自分の持ってきた守護仏の十一面観音を安置し、天女のおとした羽衣を拾い集め、七宝の念珠といっしょに奉納して霊場とした。
 小野小町が京都から来て観音堂を開き、参詣者が沢山集まってきたところから「京集山」と呼び、天女が羽衣をおとしたという伝説があるので、地名を「落裳」と呼ぶようになった。
 また一説には、小町は年をとってから法衣をまとって諸国を巡り、この土地に来て、その法衣を添えて納めたのがその本尊であるともいわれる。

 作り話もほどほどにしろよと言いたくなるような内容なので、つい苦笑してしまいますよね。

 観音堂は、もとは現在の場所から東北方、三町余りのところにある寺山にあったが、享和2(1802)年、ときの住職、円通白門大和尚が現在の場所に移す。
 その後、明治36(1903)年8月、参詣人のあげた線香から火事になり、お堂は全焼した。しかし、その猛火の中にあっても、本尊は焼けもせず残った。住職はすぐ再建計画を立て、その年の11月に落成したのが現在のお堂である。
 この観音は、養蚕安全の霊験あらたかであるため、養蚕家からの信仰があつい。
 ――とのことです。
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