富沢に次いで訪れたのは、番外の世照(よをてらす、曹洞宗)。最上町の主邑である向町の中ほどにあります。
 訪れてわかったけど、最上町役場がある向町に入ってきたのは初めてのことでした。県内市町村の市役所や役場にはほとんど全部行ったことがあると思っていましたが、そうではなかったですね。



 ここは町場のお寺らしく、墓地も広くて檀家がたくさんいそう。仁王門の前には舗装された広い駐車場があり、車を停めてその門へ。門の前には大きな木。広げた枝が日陰をつくりよい景観をつくっています。
 門の中には立派な阿吽の仁王様が2体と、幾体かの石像をともなった祭壇が両側にありました。

 仁王門から中はご覧のとおり。正面が本堂で、左側が位牌堂でしょうか。この右側は住家になっていて、子供の声が聞こえてきます。町場であるからして、このぐらい俗化してしまうのはやむを得ないのでしょう。
 というわけで、これ以上中を詮索するのはやめにして、引き揚げたところです。

mogami33-bangai-2.jpg

 本尊は、子安観音(作者不明)。これがいつの頃からか世照観音と称され、元文年間(1736~41)以前までは最上札所の番外観音として、向町の月蔵院という天台宗の寺に安置されていました。しかし、天保年間(1831~45)に月蔵院は後継者がなく廃寺となります。
 そのため、町民が法燈が絶えるのを恐れ、主として天徳寺の檀徒や一般信者の方々が相談の上、天徳寺に遷座して安置することになりました。
 天徳寺では、平成20年、12年に一度行われるご開帳に合わせ、本尊を新たに作像したとのこと。両手で赤子を優しく抱いた子安観音像で、淡い青や緑に彩色した衣、金色に輝く光背など寺に残る文献や資料により焼失した本尊を忠実に再現したのだそうです。

スポンサーサイト
Secret